アッベ屈折計の質問と回答のコーナーです。お客さまからいただくお問い合わせの中から、 数多く寄せられる内容をご紹介します。
![]()
複屈折の測定について教えてください。(NAR-1T LIQUIDは複屈折の測定に対応していません)
![]()
プラスチックやフィルムの中には複屈折を持つものがあります。これらは縦方向、横方向、厚み方向(延伸方向、
延伸と直角方向あるいはMD方向、TD方向)の方向毎に屈折率が異なります。アッベ屈折計に別売の偏光板付接眼鏡を取り付けることによって、
方向毎の屈折率を測定することができます。詳しくは弊社営業部へお問合せください。
![]()
Brix(ブリックス)とはどう言う意味ですか。
![]()
Brixは屈折率を「蔗糖液100g中に含まれる蔗糖のグラム数」に換算して目盛ったもので、その換算式は国際砂糖分析統一委員会(ICUMSA)
で採択されています。したがって、サンプル中の可溶性固形分のほとんどが糖である飲料においては、Brixを糖度(糖分濃度)
と呼称することが多いです。調味液などの食品には、糖以外の固形分も含まれていますので、Brixはサンプル中の可溶性固形分濃度の目安値
として用いられています。これにたいして薬品、ケミカル液、工業用液体では「Brix対 濃度」の換算を前もって把握しておく必要があります。
ただし実際には経験的にBrix値で管理している場合も多いです。
![]()
フィルムをアッベ屈折計(1T、2T、4T)で測定する際の条件を教えてください。
![]()
形状として縦20〜30mm×横8mmで厚みは10μm以上(できれば20μm以上)必要です。
サンプルとプリズム面が密着するように平らでカールしていないことが条件です。
フィルムを通して蛍光灯を見たとき、蛍光灯管がぼやけたりゆがんだりして見えるときは屈折視野(境界線)も不鮮明になります。
![]()
ガラスやプラスチックにコーティングしたフィルムの屈折率が測定出来ますか?
![]()
下記の条件が揃えば、アッベ屈折計(1T、2T、及び4T)で測定出来ます。
@ フィルム面がきれいなこと。
A フィルムの厚みが10μm以上はあること。
B 基板となるガラス又はプラスチックの屈折率が、フィルムの屈折率よりも高いこと。
![]()
配向性及び延伸性を持つプラスチック・フィルムを測定するにはどうすれば良いのですか?
![]()
このサンプルの場合、サンプルの縦方向(x)、横方向(y)、厚み方向(z)で屈折率が異なります。
別売の「偏光板付接眼鏡」を用いて測定してください。
![]()
ガラス及びプラスチックの測定において、
サンプルのプリズム密着面の研磨度及びプリズム密着面と採光面が成す直角度の精度はどの位必要ですか。また、サンプルの厚みはどの位必要ですか?
![]()
プリズム密着面は平面であれば、光学研磨されていなくても光沢面で充分です。
またプリズム密着面と採光面が成す直角度の精度は ±1° 以内なら充分です。
サンプルの厚みは0.1〜5mmが適当です。0.1mm未満のフィルム状のサンプルでは入射光が少なくなりますので、サンプルよりも高い屈折率のテストピースを重ねて光を補います。
![]()
nD や n20D は何の略字ですか?
![]()
@ n は屈折率を表わす慣用的な記号です。
A D は測定波長が589nm(ナトリウムD線)を表わしています。
B 20 は測定温度が20℃を表わしています。屈折率は測定波長と測定温度によっても変化しますので、このように表わします。
![]()
アッベ屈折計で平均分散値及びアッベ数を測定する方法を教えてください。
![]()
アッベ屈折計(1T、2T、3T)では、自然光や白色光で測定して境界線の色消しを行なうことにより、
屈折率と色消しつまみの目盛値から平均分散値(nF-nD)及びアッベ数(νD)を求めることが出来ます。詳細は取扱説明書を参照してください。
なお、多波長アッベ屈折計DR-M2、DR-M4、DR-M2/1550、DR-M4/1550では、各波長の屈折率を直接、
測定することにより平均分散値(nF-nC、nF-nC)及びアッベ数(νe)を求めることが出来ます。