老舗の「液体の濃度」を測る 株式会社アタゴ

お客様の声【医療・研究機関:一覧】

医療・研究機関

医療・研究機関CORIMEX, S.A 様

Corimex S.A.はウシ胎児血清(FBS)を製造しているコスタリカの会社です。ウシ胎児血清(FBS)の品質管理にPAL-11Sをご使用いただいております。


医療・研究機関京都大学霊長類研究所 様

京都大学霊長類研究所 様に、 PAL-09S をお使いいただいています。


医療・研究機関テラメックス株式会社 様

テラメックス株式会社 様に、 PAL-pH(透明) をお使いいただいています。


医療・研究機関大阪大学産業科学研究所 様

大阪大学産業科学研究所 様に、ポケットpHメーター PAL-pH(白筐体) をお使いいただいています。


医療・研究機関 Laboratorio MIREY 様

PAL

Laboratorio MIREはエルサルバドルで医療用品を製造している会社であり、アルコール濃度70%を測定するためにアタゴのPAL-COVID-19をご使用いただいております。

PAL-COVID-19モデルは、消毒用としてエチルアルコールの濃度測定のためにあります。


ペット・医療・研究機関 アリス動物病院 様

PALシリーズ

アリス動物病院様に猫尿比重屈折計PAL-ふくまる(グリーン)をお使いいただいています。


ペット・医療・研究機関 ミネルバ動物病院 様

PALシリーズ

ミネルバ動物病院様に犬猫尿比重屈折計PAL-DOG&CATをお使いいただいています。


ペット・医療・研究機関 いながき獣医科医院 様

PALシリーズ

いながき獣医科医院様に犬猫尿比重屈折計PAL-DOG&CATをお使いいただいています。


ペット・医療・研究機関 あおぞら動物病院 様

PALシリーズ

あおぞら動物病院様に犬猫尿比重屈折計PAL-DOG&CATうさぎ尿比重屈折計 PAL-RABBITをお使いいただいています。


医療・研究機関 旭化成メディカル株式会社 様

PAL

テラメックス株式会社様に、ポケット血清蛋白濃度計 PAL-11Sをお使いいただいてます。


医療・研究機関 県民健康プラザ鹿屋医療センター 様

PAL-BX|ACID

県民健康プラザ鹿屋医療センター様に、PAL-sioをお使いいただいてます。


医療・研究機関 若狭町役場 保健医療課 様

PAL
若狭町役場 保健医療課 様

若狭町の三方五湖の景観

若狭町の取り組み

福井県の若狭町役場・保健医療課では、高血圧予防の取り組みの一環にPAL™-SALT PROBEを使用されています。
地域住民に血圧の高い方が多くいることから、減塩の意識づけを目的に塩分測定を行っているそうです。
毎月17日の「減塩の日」に各地区公民館をまわり、地域住民が持参された食品の塩分測定を行っています。
http://www.jpnsh.jp/topics/562.html

測定の効率化

若狭町役場では、今まで液体を滴下して測るタイプのPAL-sioを使って塩分測定されていましたが、測定の効率化のため、食品に挿して測るタイプのPAL™-SALT PROBEを検討されていました。
卵焼き、ソースかつ、みそ汁、肉じゃが、漬物など普段口にするような食事も簡易的に測定できた為、PAL™-SALT PROBEを使用していただけることになりました。


これからも末永くご愛顧のほど、宜しくお願い申し上げます。

若狭町 ホームページ
http://www.town.fukui-wakasa.lg.jp/


ペット・医療・研究機関 クルーズ動物病院 院長 齋藤雅文 様

PAL
クルーズ動物病院 院長 齋藤雅文 様

PAL-犬猫尿比重を使用する齋藤様

動物病院のお仕事

クルーズ動物病院は、東京都調布市にあるペットホテルとトリミングサロンが一体になった動物病院です。朝は院内の清掃・入院中やホテルに宿泊している動物の食事や散歩、診察や投薬をして、午前中と午後に一般外来診察をされています。

昼休みに手術や検査をすることもあり、外来診察が終わってからも入院中やホテルに宿泊している動物の世話があるため毎日大忙しですが、 治療したペットの元気になった姿を見たり、飼い主様に感謝してもらったりするところにやりがいを感じられているそうです。

PAL™-犬猫尿比重について

院長の斎藤様は、動物は自分でどこが悪いか話すことができないため、些細な異変にも気づけるように細かく診察することを大切にしているとお話してくださいました。 どのような病気か誤った判断をしてはならないため、腎機能の評価に用いられる尿比重の正確な数値が測定できるPAL™-犬猫尿比重を使用されています。

「尿比重計は、昔は人間用のアナログタイプの屈折計を使用していましたが、2014年にPAL™-犬猫尿比重に買い換えました。 以前の屈折計は人間用だったため、測定値を犬や猫の尿比重に換算する必要がありましたが、PAL™-犬猫尿比重は換算後の値が出るので換算が不要となりました。 また、高い数値まで測定できるようになり、簡単に測定できるのでとても便利です。」

クルーズ動物病院では、PAL™-犬猫尿比重は今も毎日のように活躍しているそうです。


斎藤様、お忙しいところご親切に対応いただき誠にありがとうございました。
これからも末永くご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

クルーズ動物病院 ホームページ
http://crews-doubutsu-byouin.jp/


ペット・医療・研究機関 日本獣医生命科学大学 様

PAL
日本獣医生命科学大学 様

日本獣医生命科学大学 宮川 優一様

日本獣医生命科学大学
宮川 優一様(※)にお話を伺いました。

尿検査に尿比重は必須

動物病院での尿検査では必ず尿比重を測定します。例えば、慢性腎臓病は一般的に認められる病気で、猫では死因の上位です。
この病気の難しいところは、なかなか明らかな症状が表れずに病気の診断が遅れることです。病気が悪化してから表れる症状は、体重の減少、食欲の減少、多飲多尿などです。

この病気では、尿を濃くする力が低下してしまうため、尿比重が低下することが他の検査よりも早く認められます。

この病気では犬や猫は人間と比べて、尿比重の低下が顕著に表れることもあり、尿比重の測定は病気の診断として重要になります。
正常では、犬で1.025以上、猫で1.035以上を示すことが多いです。

採尿が難しい

人間と違い、動物の場合には採尿が自由にできないため、カテーテルを使うなどして採尿しています。しかし排尿時に採取できれば、動物への負担がないです。

最近は、一般の飼い主の方が尿比重計をお持ちの場合もありますので、猫の採尿を自宅で行う場合には、例えば、花王から発売されているシステムトイレを利用するといいでしょう。

アタゴの尿比重計

尿比重は比重計で測定します。より簡単にスピーディーに検査するために、アタゴの尿比重計(PAL™-犬猫尿比重)を使っています。採取した尿を、数滴垂らして、スタートボタンを押すだけで、結果が3秒後に表示されます。

昔は、覗くタイプのアナログ尿比重計を使っておりましたが、動物専用のデジタルモデルが発売されてからは、専らこちらを使うことが多くなりました。

デジタル表示されるのでとてもわかりやすく、便利に使っています。昔から使っているものは、すでに10年以上使っていますが、一度も壊れることがなく、診療においても安心して使っています。


これからも末長くご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

  • 日本獣医生命科学大学
  • 獣医学部獣医学科
  • 臨床獣医学部門治療学分野
  • 獣医内科学教室第二講師
  • 獣医学博士
  • 宮川 優一様
 

医療・研究機関 東邦大学理学部化学科 高分子化学教室 様

アッベ屈折計
高分子化学教室 講師 石井淳一先生

高分子化学教室 講師 石井淳一先生

東邦大学は、1925年設立の自然科学系総合大学です。今回は、千葉県の習志野キャンパスにある、理学部化学科 高分子化学教室(研究室)に訪問させていただきました。

高分子化学教室(教授の長谷川匡俊先生、講師の石井淳一先生)では、有機物として最高レベルの耐熱性をもつ高分子材料「ポリイミド」や「ポリベンゾオキサゾール」等の高性能・高機能化の研究を行なっています。

高分子化学教室での研究とは?

石井先生にお話を伺いました。

Qどのような研究を行なっていますか?

A高分子化教室では、高分子材料「ポリイミド」等の高性能・高機能化の研究を行なっています。例えば、次世代の耐熱性電気絶縁材料の開発を行なっています。

Qポリイミドの研究について教えてください。

Aポリイミドとは、例えばフレキシブル(曲げられる)プリント配線基板(FPC)に使用されている材料の1つで、パソコンや携帯電話、デジカメになくてはならない重要な材料です。ポリイミドが有する特徴的な性質としては、次の2つが挙げられます。
・耐熱性…260℃を超える耐熱性(無鉛半田実装に耐える温度)
・熱に対する寸法安定性…無機物(銅やITO等の回路やシリコンウェハーなど)と積層するので金属に近い寸法安定性がないとさまざまな不具合が生じる(「反り」や「クラック」などが発生する)

私たちは、これらの特性を更に高めながら、従来では困難とされていた複数の性能(熱可塑性や透明性など)と機能(感光性や熱伝導性など)を同時に満たす新規な樹脂開発を目指しています。

研究を進める上で重要な測定の1つとしてフィルムの屈折率があります。ポリイミドの熱に対する寸法安定性は、ポリイミド分子鎖面内に対する高度な配向が必要になります。試作したポリイミドは、配向に応じて複屈折が生まれるので、アッベ屈折計(NAR-1T LIQUID)で、どれくらい配向しているか確認しています。

Qどのように試作するのですか?

A高分子の材料であるモノマーを合成してから、溶媒中でそのモノマーを重合し、高分子を得ます。その後、ガラス板に塗り乾燥させると溶媒が飛んで高分子の膜ができます。必要に応じて熱処理を加え、試作フィルムとします。

物理化学実験とは?

Q物理化学実験とはどのような授業ですか?

A3年生が履修する、実験授業です。約60人の学生が8つの実験を行ないます。1つの実験は、やく4時間×2日間の8時間で行なうようになっています。その中の1つに屈折率の測定実験があります。

Q屈折率の測定実験を詳しく教えてください。

Aアッベ屈折計を5台使っております。3台は最近更新しました。2人1組の実験です。実験は、大きく分けて3つの測定を行ないます。

  • 各種アルコールの屈折率測定
  • 「水とアルコール」および「ヘプタンとシクロヘキサン」の混合液の屈折率測定
  • フッ化カルシウム(固体)の屈折率測定

1.各種アルコールの屈折率測定

水と分子量の異なる10種類のアルコールの屈折率を測定します。アルコールは、1価(OH基が1つ)とします。この時の屈折率と分子量の相関をみてもらいます。分子量の逆数と屈折率に相関がある事が分かり、実験式を導く事ができます。実験式から道のサンプルの屈折率を計算し、文献値と比較して考察します。

2.「水とアルコール」および「ヘプタンとシクロヘキサン」の屈折率測定

「水とアルコール」、そして「ヘプタンとシクロヘキサン」の混合組成を0~100mol%の間で細かく変化させて屈折率を測定し、屈折率と混合組成比の関係として加成性(※)が成り立つかどうか確認します。2つの混合系では、大きく挙動が異なります。この現象について考察してもらいます。
※加成性…「2成分の混合液において、堆積1:1で混合して2になることです。」
水とエタノールの間には加成性は成立しません。尚、水とエタノールのように加成性が成立しない理由としては、分子の大きさとともに、異分子間相互作用の強さも影響しています。

3.フッ化カルシウム(固体)の屈折率測定

k固体の屈折率を測定します。試験管にフッ化カルシウムを取ります。トルエンとヘプタンを同じ試験管の中で混合し、フッ化カルシウムが見えなくなった時、液体と固体が同じ屈折率になった事になります。この時の液体の屈折率をアッベ屈折計で測定して、固体の屈折率と解します。
※弊社では、ベッケ線による固体の屈折率測定と呼んでいます。


実際に屈折率を測定し、そこから送還を考察したり、加成性を検討したり、理論式を考察したりと、学生にとっては、創意工夫ができるカリキュラムですね。

結果も出やすく分かりやすい実験です。考察も深いところまで行えるので、いろいろな実験レポートが出てきます。より深く考察してあるレポートや、実験結果中心のレポートもあります。とても熱心に実験しています。

石井先生、本日は詳しく説明くださり、ありがとうございました。

東邦大学 高分子科学教室
https://www.toho-u.ac.jp/sci/chem/lab/polymerchem_lab/index.html