エンジンオイル
- Engine oil -

様々な走行条件に対応

エンジンオイルは、エンジンに使用される潤滑油のことです。
通常、エンジンオイルは、エンジン下部に取り付けられているオイルバンに入っており、ポンプで汲み上げられエンジン各部位に送られます。
エンジンオイルの主な役割は、エンジン内部の潤滑、冷却、気密保持、清浄分散、防錆防蝕が挙げられます。
エンジンオイルは温度によって粘度特性が変わることで様々な走行条件に対応できるように設計されています。例えば、低温では粘度が小さくエンジンの始動時をスムーズにしたり、エンジンに高負荷がかかる高温域では、粘度が大きくなることでエンジン保護のための潤滑効果を最大限に引き出すことができるのです。また、エンジンオイルには、この温度-粘度特性に様々な種類があります。エコカーのようなエンジン出力が小さく燃費重視なものには、各温度帯域にわたって比較的低粘度なものがメーカー標準で使用されており、モータースポーツなどの高出力エンジンには高粘度のものが使用されることでエンジン性能を最大限引き出せるように工夫されているのです。エンジンオイルと粘度は密接な関係にあり、徹底的な品質管理が行われています。

エンジンオイルの粘度

VISCO™  測定事例
スピンドル : A3L
サンプル温度 :29.5℃

エンジンオイルの粘度グラフ

エンジンオイルの粘度規格

代表的なものとして「SAE規格」があります。これは、アメリカ自動車技術者協会(Society of Automotive Engineers)が定めたものです。例えば、「5W-30」という表記は、オイルの「低温時での粘度と高温時での粘度」を表しています。5Wは低温時での粘度であり、「W」はwinter(冬)を意味していて、寒い冬場での粘度の度合いを表しています。この数値が小さいほど「低温時でも柔らかいオイル」と言えます。低温時でも粘性が低いと「朝一でのエンジンの始動性が良い」、「燃費が良い」ということになります。後ろの数値(30)は高温時の粘度で、数字が大きいほど「エンジンを高回転で回しても、硬さを保ったオイル」ということで、スポーツ走行などをする場合に適しています。